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学校SNSの運用について、守りと攻めのバランスを考える学校広報ご担当者様

学校SNSで「攻める施策」の前に整えたい、継続できる広報の土台

学校広報のご相談では、「SNSでもっと認知を広げたい」という話題がよく出ます。

エンタメ性のある企画に挑戦する。広告を使って多くの高校生へ届ける。長尺のYouTube動画を始める。どれも、学校を知ってもらうための大切な施策です。

ただ、攻める施策を十分に生かすには、その前に整えておきたい広報の土台があります。

スポーツで守備が安定すると安心して攻撃できるように、学校SNSでも、更新を続けられる体制と、興味を持った方が次に見る情報を用意しておくことが大切です。

この記事では、学校SNSにおける「守り」と「攻め」を整理し、まず確認したいポイントをご紹介します。

学校SNSの運用について、守りと攻めのバランスを考える学校広報ご担当者様

学校SNSの「守り」と「攻め」を分けて考える

ここでいう「守り」は、何もしないことではありません。新しい施策を生かすために、発信の基礎を整えることです。

たとえば、次のような状態が「守りの広報」に当たります。

  • 無理のない頻度でSNSを更新し続けられる
  • 学科、授業、先生、学生生活など、学校を理解できる投稿がそろっている
  • SNSからWebサイトやオープンキャンパスへ進める導線がある
  • 一人のご担当者様だけに負担が集中しない制作・確認体制がある

一方、「攻めの広報」には次のような取り組みがあります。

  • 広告で認知を広げる
  • トレンドやエンタメ性を取り入れた企画へ挑戦する
  • YouTubeの長尺動画や新しい媒体へ展開する
  • 新しいイベントやキャンペーンを実施する

どちらか一方だけが正しいわけではありません。大切なのは、現在の運用状況に合う順番で取り組むことです。

一時的なバズと、継続的な発信基盤の違いを比較した図

1本の投稿が伸びたあと、何を見てもらうか

たとえば、学校のショート動画が大きく伸び、たくさんの高校生に届いたとします。

そこで興味を持った方がアカウントを見に来たとき、学校紹介の投稿が少なく、学科の特徴や学生生活が分からなかったら、次の行動を選びにくくなります。

プロフィールから公式サイトやオープンキャンパスの案内へ移動しづらい場合も、せっかく生まれた興味がそこで途切れてしまうかもしれません。

「届いた」ことと、「学校への理解が深まった」ことは同じではありません。

SNSは認知を広げるだけでなく、広告や検索、進学ガイダンスなどで学校を知った方の不安を減らし、来校や出願の検討を後押しする役割も持っています。

だからこそ、大きく届ける前に、その先で見てもらう情報をそろえておくことが大切です。

広告と日々の情報発信をセットで考える

広告は、学校を知らない方との接点を増やせる施策です。

一方で、広告を見た方がSNSを訪れたとき、投稿が長期間止まっていたり、日々の授業や学生の様子が分からなかったりすると、比較や検討に必要な情報が足りません。

広告で入口を広げるなら、受け皿になるSNSやWebサイトも一緒に整える。

この二つをセットにすると、広告で生まれた認知を、学校理解やオープンキャンパスへつなげやすくなります。

SNSを入口に、Webサイトや動画を経由してオープンキャンパスへつながる導線

まずは「来週も投稿できる状態」をつくる

学校SNSで最初に確認したいのは、派手な企画の有無よりも、無理なく更新を続けられるかどうかです。

投稿のテーマと形式をある程度決める。撮影や確認の役割を分ける。一つの素材をInstagram、TikTok、YouTube Shorts、ブログ、ホームページなどへ展開する。

こうした小さな仕組みがあれば、毎回ゼロから企画を考える負担を減らせます。

土台が整ったあとは、広告で反応のよい投稿を広げたり、長尺動画へ挑戦したり、発信する人やアカウントを増やしたりと、次の施策へ進みやすくなります。

継続運用の土台から、認知拡大、長尺コンテンツへ発展する3段階

「守る広報」は、次に進むための準備です

学校SNSにおける守りとは、消極的な運用ではありません。

投稿を続ける。必要な情報をそろえる。高校生や保護者が次の行動へ進める導線をつくる。職員の皆さまが無理なく運用できる体制を整える。

この土台があるからこそ、広告や新しい企画で生まれた認知を、学校理解や来校、出願検討へつなげやすくなります。

大きく攻める前に、まずは来週も投稿できる状態をつくる。

学校SNSで何から始めるか迷ったときは、現在の発信内容、更新体制、次の導線を一度整理してみてはいかがでしょうか。


ABOUT THE AUTHOR

この記事を書いた人

株式会社with fun 代表取締役 山田洋平

元・専門学校の教務・講師・広報責任者。KIT虎ノ門大学院を修了し、MBA(修士(経営管理))を取得。現在は、教育業界を中心に、SNS運用、動画制作、学生募集マーケティングの支援を行っています。

学校広報や学生募集について、日々の気づきや実務のヒントをXでも発信しています。

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